今日の試合で光ったのは、先発・大野雄大の投球だった。甲子園で6イニング2失点、しかも11奪三振という内容は4年ぶりの2桁奪三振。「ファンが見たかった大野」がそこにはいた。かつての左のエースが甲子園でうなりを見せた場面は、苦しい今季の中でも数少ない希望の光だった。
しかし問題はやはりリリーフ陣だ。ブルペン補強として日本ハムから金銭トレードで加入した杉浦稔大が移籍後初登板。チームが2度のリードを築いた場面で登板したが、阪神打線に捕まり逆転を許す展開となった。森下翔太の同点打、木浪聖也の勝ち越し打——期待の即戦力が、最悪のタイミングで崩れた。
打線では久々の明るいニュースもあった。鵜飼航丞が今季初出場でいきなり3年ぶりとなる1号逆転2ランを放った。「ロマン砲」と呼ばれてきた大型外野手の一発は、竜党に久しぶりの高揚感をもたらした。
また今季初スタメンとなった40歳・大島洋平が猛打賞の活躍。6回に勝ち越しタイムリーを放ち、ベテランの意地を見せた。石川昂弥も代打でタイムリーを記録するなど、打線自体は「やれている」部分もある。
試合の内容以上に心配なのが、福永裕基のアクシデントだ。ファウル打球を追ってカメラマン席に頭から転落し、担架で運ばれ救急車で搬送された。試合中の騒然とした空気は、甲子園全体に広がったという。状態の詳細はまだ伝わっていないが、まずは回復を願うばかりだ。
阪神戦は開幕5連敗となりこのカードの負け越しが決定した。継投の整備、ブルペンの再構築——課題は明確だ。山井大介コーチが「今は7回に投げる投手がいない」と語るように、勝ちパターンの確立が急務となっている。
大野の熱投に応える「勝ち」を。次の一戦でブルペンが踏ん張れるか、注目したい。


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